アーチェリーに学ぶ問題解決の本質
目次
〜あなたのやり方は“一発必中型”?それとも“じわじわ型”?〜
先日、品質管理セミナーを行いました。
私の経歴は「品質管理」がメイン。
ですので、「いかに不良を撲滅するか?」を主にお話しました。
品質管理に、問題解決力は欠かせません。
ところで、問題を解決するとき、どんなアプローチを選んでいますか?
私は「●●派」という理論があるでしょうか??
実は、問題解決には大きく分けて2つの方法があります。
たとえばアーチェリーのように、「的の中心をしっかり狙って、一発で仕留める」方法。
これを、一発必中型と呼びましょう。
もうひとつは、まず矢を放ってみて、少しずつ中心に近づけていく方法。
これは、じわじわ型です。

今回は、工場におけるこの2つの使い分けをお話します。
間違った方法を使うと、「問題が解決しない」ことが発生します。
こんな問題が置きていませんか?
- 問題が解決しない
- 人材が育たない
- 活動がすぐに立ち消える
- 部下が言い訳ばかり
あなたの工場で起きている問題は、じつはこの勘違いによるかも。。。。
ぜひ、最後まで読んでいってください。
■ 一発必中型:狙いを定めて一撃で仕留める!
このタイプは、事前の分析や計画をしっかりと行い、最小の試行で最大の効果を狙うアプローチです。

たとえば、選択肢が無数にあるようなケース――例えば不良解析や設備条件の検討など。
「一発で決めたい」場面では、試行錯誤に時間をかけるよりも、計画を立てて、最短ルートを狙うのが有効です。
いわゆる「問題解決手法」「統計」がこれに該当するでしょう。
データ分析して、なぜなぜを行って、真因(真の原因)を1発で仕留める。
私が、品質管理セミナーでお伝えした内容も、こちらです。
どの職種、製品でも役立つスキルだと言えます。
📝この方法に向いているシーン:
- 試行錯誤のコストが高い(設備投資、設計など)
- 不良解析、設備条件の検証
- 仮説が立てやすく、答えが明確に存在する
- データや過去の事例が豊富にある
■ じわじわ型:打ちながら調整していくスタイル
一方、「正解がひとつではない」ような現場改善では、じわじわ型が効果的です。
たとえば、作業のムダ取り。
動作のムダを減らすため工具を近づけて配置し直す。でも、どこに置くのがベストかなんて、やってみないと分かりません。
だったらまずは置いてみて、使ってもらって、少しずつ微調整。

この“じわじわ”が、最適解を生むのです。
じわじわ型は、どれだけ手を動かすか?が大切になります。
ざっくりと方向性を定め、まずはやってみる。
これには「変化を恐れない職場」「想像力豊かな人材」「人を活かす作業環境」が必要になります。
裏を返せば、これらを作る最短ルートだったりもします。
📝この方法に向いているシーン:
- 現場の状況が刻々と変わる
- 人の感覚や慣れが大きく影響する
- 答えがひとつに決まらない(ムダ取り、5Sなど)
■ 大切なのは、使い分け
どちらの型にも、メリット・デメリットがあります。
重要なのは「今の課題はどっちの型で攻めるべきか?」を見極めること。
たとえば、
- 一発必中型:初期設定、基準づくり、大きな投資判断
- じわじわ型:日々の改善、小さなムダ取り、チームでの最適化
問題に応じてアプローチを使い分けることで、解決スピードも精度も格段に上がります。
さて、あなたの現場では、どちらの型が多いでしょうか?
そして、いま目の前にあるその課題――それは「一発必中型」?それとも「じわじわ型」?
アーチェリーの矢のように、的を狙うだけでなく、「どう打つか」も考えてみると、問題解決の視野がぐっと広がります。
工場改善サービス株式会社では、どちらのアプローチでも問題解決をしています。
- 【一発必中型】ニーズに応じた品質管理セミナー
- 【じわじわ型】3ヶ月で5S仕組み化
いずれも、様々なお客様に対応してきたスキルを提供しています。
「社長より先に作業着を汚すコンサルティング」で、一緒に問題解決しています。
今なら、5Sチェックシートを配布していますので、ぜひ資料請求から始めてみてください!!