【改善と5Sが続く理由】叱らずに従業員が変わるたった1つの方法|感情を動かす現場マネジメント術

「うちの従業員は変わらない」と悩んでいませんか?

  • 朝礼で訓示する
  • 1on1で語る
  • 本を渡して勉強を促す
  • 時には叱ってみる

それでも、思ったようには変わらない。
そうすると、つい不信感が芽生えてしまうものです。

しかし、現場は鏡。
経営者がそう思えば、現場にも同じ空気が流れます。

現場は鏡

でも実はこれは、従業員が悪いわけではありません
単に「働きかける方法」が少しズレているだけなのです。

たった1つの方法を知るだけで、現場は動き出します。
この記事ではその方法と、実際の改善事例をご紹介します!!!

人が動く鍵は「理性」と「感情」のバランス

夏休みの宿題を思い出してください。

「本当は今日やるべきだけど、暑いからサボろう😅」
でもある日、なぜか一気にやる気が出て一気に片付けた経験、ありませんか?

これは人間が理性(やるべきと分かっている)感情(気が乗らない)の間で揺れている証拠です。

そんな時、ある本との出会いがヒントをくれました。

それが『スイッチ!―「変われない」を変える方法―』という本です。

スイッチ!

この本では、人の心の中には次の2つの存在がいると説かれています。

  • 象使い(意識、言語、思考)
  • 象(感情、直感)

理性が正しく理解していても、感情(象)が動かなければ行動は起きません。
むしろ、力が強いのは・・・象です。

だからこそ、感情に働きかける環境づくりが欠かせないのです。

現場でも起きている「わかっているのに動けない」

皆さんの工場でも、こうした経験はありませんか?

  • 改善提案を出す
  • 使ったものを元に戻す
  • 不良はすぐ報告する

頭では分かっている。
でも、行動にはなかなか結びつかない。

これはまさに、感情(象)が動いていない状態です。

感情を動かすにはどうするか?ここで、ヒントとなる事例をお伝えします。

【事例】たった1針で変わった、クリーニング工場の現場

弊社がA工場(クリーニング工場)の改善を支援した事例です。

クリーニング工場では、洗濯工場でボタン外れやほつれを点検する工程があります。
そして、必要によっては補修を行います。

A工場では、過去の経緯から補修作業を別棟で行っていました。
これにより、ムダな運搬が発生。

私はこう提案しました。

「補修工場を洗濯工場の中に移しましょう」

しかし、返ってきたのは「できない」という声。
理由はスペースや照明、勤務形態の問題でした。

理性では「必要だ」と分かっているのに、感情が「今は面倒」と動かない例です。

そこで私はこう言いました。

「今日、1針だけやってみませんか?今日だけでいいんで」

結果、机ひとつ分のスペースを作り、ミシンを1台移設。
補修工程のベテラン女性に来ていただき

「とりあえず今日、1針だけ」とやっていただきました。

1針を終えた瞬間、従業員の表情が変わりました。

「これならできるかもしれませんね」😊

聞くと見るは違う。

問題が「課題」へと変わり、感情が動いた瞬間でした。

【実践編】感情を動かす3つのコツ

では、どうすれば感情に働きかけられるのでしょうか。
ポイントは以下の3つです。

1. 小さく始める

→「今日1回だけやってみよう」と、負担が少ない形でスタート。

2. 成功をみんなで共有する

→「できたね!」とその場で声をかけ、達成感を共有。

3. 継続の仕組みを作る

→ その成功を続けられるよう、ルールやチェックリストを整備する。

この3ステップで、感情は自然と前向きに動き出します。

まとめ|従業員の感情を動かす現場づくりがカギ

従業員は決して理解していないわけではありません。
理性(象使い)感情(象)のどちらが動いていないかを見極めることが大切です。

そして、感情が止まっているときは、言葉ではなく行動で示す。
まずは小さく始めることで、感情を動かしましょう。

工場改善サービスでは、理論だけでなく、現場で一緒に汗をかき、象(感情)にもアプローチします。

だからこそ、私たちは「社長より先に作業着を汚すコンサルタント」なのです。

ノウハウ満載の5Sチェックシートも無料配布中。
ぜひ資料請求して、現場改善の第一歩を踏み出してください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です