ジェンガに学ぶ、ものづくりの基本
こんにちは。
工場改善サービス株式会社の田代です。
2025年も大変お世話になりました。
今年もおかげさまで多くの企業様にお伺いし、改善支援を行うことができました。
現場に伺った日数は延べ178日。
成功ばかりではありません。
しかし、一緒に手を動かしてくださる皆さまのおかげで、今年も事業を継続することができました。
心より御礼申し上げます。
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さて、今年最後のブログは
「ジェンガに学ぶ、ものづくりの基本」です。
2025年の振り返り
今年はトランプ大統領の就任、日中関係の悪化など、変化の大きな一年でした。
円安により製造原価は上昇し、一方で人手不足により労働力は集まらない。
これまで売れていたものが売れなくなり、不安の尽きない一年だったのではないでしょうか。

「安定は来ない」と分かっていても、
やはり「良くなっている」という実感は欲しいものです。
そんな時代だからこそ、学ぶべきものがジェンガだと私は思っています。
ジェンガとは何か?
ジェンガとは、立体に積み上げた木製ブロックを一人ずつ抜いていき、
最後に倒した人が負けとなるシンプルなゲームです。
子どもから大人まで楽しめる遊びですが、ここにものづくりの本質が詰まっています。

ジェンガは、18段の高さです。
積むだけなら最小18ピースで成立します。
しかし、ゲーム開始時には54ピースを使っています。
こういうゲームですから、当たり前ですね。
しかし、改善コンサルには違った意味にうつります。
これは「積む」という目的に対して、ムダがある状態なのです。
ムダ=余分な原価になります。
企業経営においては、廃除すべきものです。

しかし、ここで大切なのは、
ピースは取ってみないと、ムダかどうか分からないということです。
そこにあるだけでは、すべてが機能しているように見えます。
しかし実際に取ってみなければ、取れるかどうかは分かりません。
この「一歩目の勇気」が、改善には必要です。
工場経営に活かすには
変化の大きい時代だからこそ、
少ない原価で、より大きな利益を生み出す必要があります。
だからこそ、余分な原価、つまり「ムダかもしれない」と思ったものは、一度取ってみることが大切です。
こんなムダは、工場の中にないでしょうか?
- 念の為と作られた部品
- せっかく作ったのに不良になる部品
- 品質の確認作業
- まとめた方が楽と、余分に作られた部品
ぜひ、ムダだと思ったら、取ってみてください。
一ついいことがあります。
すぐに結果が出ることです。
これを繰り返すことで、企業は強くなります。
人も育ちます。
ジェンガも、何度も繰り返すことで上達します。
仕事も同じで、繰り返すことで技能が高まり、仕事そのものが楽しくなっていきます。
ぜひ、
「ムダだと思ったら、取ってみる」
「余分な原価を下げる」
この姿勢で取り組んでみてください。
おわりに
2026年も引き続き、日本の未来のために改善支援を行ってまいります。
今後とも、工場改善サービス株式会社をどうぞよろしくお願いいたします。

