在庫は、心まで隠してしまう

こんにちは。
工場改善サービス株式会社 田代です。

こんな困りごとありませんか?

  • 社員が指示待ち
  • 新しいことを指示すると、反発から始まる
  • できない理由を聞くのは、飽きた

参考になる事例だと思います。
ぜひ、最後まで読んでください。

とある工場での出来事

先日、工場診断の依頼を受け、ある工場を訪問しました。
世の中で広く使われている製品を作る、素晴らしい技術を持つ工場でした。

しかし、私から見ると、取れそうなムダがたくさん。
ここまでは、いつものこと。

今回は、1つのことがとても気になりました。

それは「挨拶」でした。

ほとんど声がかからない。
目も合わない。

もちろん、人が悪いわけではありません。
疲れているわけでも、敵意があるわけでもない。

では、なぜか。

帰り道に考えました。

それは、ずっと会社方針としてきた
「在庫を積み増してきた歴史」。

これが関係しているのではないか、と。

製造業の本質を考える

本来、お客様はわがままで、気まぐれな存在です。

売れ方は変わる。
世間の空気も変わる。
急に止まり、急に伸びる。

その変化に向き合い、
限られた資源の中で知恵を出し、
少ないお金で利益を出す。

それが製造業の醍醐味だと私は思っています。

しかし在庫が防潮壁のように積み上がると、
お客様の変化は現場に届きません。

売れようが止まろうが、
とにかく同じものを作り続ける。

すると、仕事は
「お客様に応えること」ではなく
「目の前の作業をこなすこと」になります。

外部の人間が来ても、関係ない。
自分は在庫という壁の内側にいる。

そうして、心まで静かになっていく。

挨拶が消えるのは、
人の問題ではなく、構造の問題かもしれません。

工場の中の、明かりを見つける

ただし、希望もありました。

とある加工工程の後半にいらした女性の方が、
きちんと挨拶をしてくれたのです。

芽は、すでにある。

全員を変える必要はありません。

知識は多くの人に伝わります。
しかし意識は、一人からしか広がりません。

たった一人でいい。
その一人が空気を変える。

在庫を減らすことは、
単なる数字の話ではありません。

お客様との距離を取り戻すこと。
そして、働く人の心を外に開くこと。

あなたの工場の“一人目”は、誰でしょうか。

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